安藤友香が日本勢最高3位!「世陸」派遣設定記録突破、新谷と3枠目争い/マラソン

安藤友香が日本勢最高3位!「世陸」派遣設定記録突破、新谷と3枠目争い/マラソン

名古屋ウィメンズマラソン(13日、名古屋市・バンテリンドームナゴヤ発着) 東京五輪1万メートル代表の安藤友香(27)=ワコール=が2時間22分22秒で日本人最高の3位に入り、7月の世界陸上(米オレゴン州)の派遣設定記録(2時間23分18秒)を突破した。ルース・チェプンゲティッチ(27)=ケニア=が2時間17分18秒の大会新記録で優勝。8人が24年パリ五輪のマラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。

フィニッシュテープを切った安藤に笑顔はなかった。何度もうつむき、レースを確認するように永山監督と話し込んだ。

「強い選手についていくことができなくて悔しい。後半、一人になってから失速が大きかった。力のなさを痛感した」

ペースメーカーが2時間20分ペースで30キロ付近まで引っ張る予定だったが、海外勢は序盤から仕掛けた。優勝のチェプンゲティッチが「ゆっくり過ぎると感じた」と5キロ過ぎから独走。2位のサルピーター(イスラエル)も14キロ過ぎに安藤を引き離し、一人旅となった安藤は25キロから失速した。2時間21分37秒の自己ベスト更新もならず、肩を落とした。

「五輪や世界陸上は駆け引きが当たり前。どこまでついていけるか挑戦したかったが、力不足でついていけなかった」

世界選手権の派遣設定記録は突破したが、3枠の代表に選ばれるかは微妙だ。1月の大阪国際で優勝した松田瑞生(ダイハツ)、今月6日の東京で日本人1位の一山麻緒(ワコール)は、ほぼ当確。安藤は名古屋で日本人1位だが、記録では東京で日本人2位の新谷仁美(積水化学)より1分以上遅い。高岡寿成長距離・マラソン担当シニアディレクターは代表を決定する29日の理事会に向け「条件が違う中で評価するのは心苦しいが、どこかで選ばないといけない」と語るにとどめた。

「選考としては下の方になると思うが、もし選んでいただけたら、きょうのレースのようでは戦えない。もう一度やり直して、後悔なく出し切れるレースをしたい」

肌で感じた世界トップレベルとの差を糧に、安藤は吉報を待つ。(邨田直人)

★新谷「二度とやりたくない」発言も 代表選出なら出場の可能性

安藤と世界選手権の女子マラソン代表を争う新谷は、6日の東京マラソンで日本人2位の2時間21分17秒をマーク。13年ぶりのマラソン挑戦後、「マラソンなんて二度とやりたくないと思った。トラックの方で頑張りたい」と語っていた。高岡長距離・マラソン担当シニアディレクターは「所属先と本人の気持ちもある。確認する必要がある」と説明。関係者によると、代表に選ばれた場合は出場の可能性もあり、選考過程も含めて今後に注目が集まる。

■安藤 友香(あんどう・ゆか)

1994(平成6)年3月16日生まれ、27歳。岐阜・海津市出身。愛知・豊川高では全国高校駅伝で2度の優勝に貢献。2017年名古屋ウィメンズで2時間21分36秒の初マラソン日本人最高記録を出し、同年ロンドン世界選手権にマラソンで出場。19年2月にスズキ浜松ACからワコールに移籍。昨年の東京五輪は1万メートルで22位。160センチ。