[箱根駅伝]持っている実力を最も発揮できた大学はどこ? 総合優勝の青学、シード復活の法政、1位はやはり…

引用元:REAL SPORTS
[箱根駅伝]持っている実力を最も発揮できた大学はどこ? 総合優勝の青学、シード復活の法政、1位はやはり…

第98回箱根駅伝は青山学院大学が2年ぶり6回目の総合優勝を果たした。青山学院大学が事前の予想をさらに上回る圧倒的な強さを見せつけた今大会だが、自分の持つ実力を箱根路に適応させながら発揮させることができたのは、どこの大学・選手だったのだろうか?

自分の力を箱根路で発揮できた大学・選手は? 10000mの記録を箱根駅伝区間に換算

今年の箱根駅伝は、青山学院大学、駒澤大学の2強に、出雲駅伝初優勝の東京国際大学、昨年大会で波乱の中心にいた創価大学、10000m27分台を最多3人擁する早稲田大学、そして順天堂大学、明治大学あたりがどれだけ食らいついていけるかが注目されていた。こうした中で、出場した選手たちはいったいどれだけ自分の力を発揮することができたのだろうか?

大会前に発表された10000mの公認最高記録を箱根駅伝の区間距離に換算し、実際の区間記録とのタイム差を比較するランキングを作成した。このタイム差がより低いほど、箱根路に適応させながら自身の持つ実力を発揮できたといえるだろう。

ランキング作成にあたり集計方法は以下の通り。

・集計対象は、12月10日に関東学生陸上競技連盟が発表したチームエントリー、20チームとする。(関東学生連合は対象外)

・チーム内の集計対象者は、今回の箱根駅伝で走った10人とする。

・10000mの公認最高記録(以下、自己タイム)をそれぞれ実際に走った箱根駅伝区間距離に換算したタイム(以下、換算タイム)と、今大会での区間記録(以下、箱根タイム)のタイム差を算出する。このタイム差でランキング化する。

・自己タイムは、12月10日のチームエントリーに記載の記録を使用する。ただし10000mの自己タイムがチームエントリーに記載されていない場合には、ランキング対象外とする。

1区:15年ぶり区間新の中央大学・吉居大和は何位?

15年ぶりに区間記録が更新された1区から見ていこう。

 <カッコ内の順位は、左が自己タイム、右が箱根タイムのもの。以下同>

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1. 東洋大学   児玉悠輔(3年) タイム差-01:39(20位/12位)

2. 専修大学   木村暁仁(2年) タイム差-00:31(19位/4位)

3. 青山学院大学 志貴勇斗(2年) タイム差-00:01(14位/5位)

4. 法政大学   内田隼太(3年) タイム差+00:15(18位/9位)

5. 帝京大学   小野隆一朗(2年)タイム差+00:26(13位/8位)

6. 国士舘大学  木榑杏祐(4年) タイム差+00:32(16位/10位)

7. 神奈川大学  巻田理空(2年) タイム差+00:33(15位/11位)

8. 中央大学   吉居大和(2年) タイム差+00:53(5位/1位)

9. 山梨学院大学 木山達哉(3年) タイム差+01:03(9位/14位)

10. 創価大学   葛西潤(3年)  タイム差+01:10(10位/15位)

11. 國學院大學  藤木宏太(4年) タイム差+01:26(6位/6位)

12. 駒澤大学   唐澤拓海(2年) タイム差+01:35(2位/2位)

13. 東海大学   市村朋樹(4年) タイム差+01:38(3位/3位)

14. 東京国際大学 山谷昌也(3年) タイム差+01:45(7位/7位)

15. 駿河台大学  清野太成(3年) タイム差+01:56(12位/17位)

16. 明治大学   手嶋杏丞(4年) タイム差+02:05(8位/13位)

17. 日本体育大学 高津浩揮(3年) タイム差+02:21(17位/19位)

18. 順天堂大学  平駿介(3年)  タイム差+02:31(11位/18位)

19. 早稲田大学  井川龍人(3年) タイム差+02:45(1位/16位)

20. 中央学院大学 栗原啓吾(4年) タイム差+05:01(4位/20位)

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区間新を出した中央大学・吉居大和は、自己タイムでは5位だったが見事に箱根タイムで区間1位となった。青山学院大学の原晋監督をして「来年は各大学、戦術が変わってくる」と言わしめる快走。28分3秒の自己タイムを持っていることからタイム差ランキングでは8位となったが、記録にも記憶にも残る走りを見せた。

タイム差ランキングで1~3位となった東洋大学・児玉悠輔、専修大学・木村暁仁、青山学院大学・志貴勇斗は、換算タイムより実際に走った箱根タイムの方が速くなった。自己タイムはトラックで測るに、走る距離も箱根駅伝の場合は約2倍となるため、通常であれば換算タイムに比べて箱根タイムは遅くなるものと考えられるが、この3人は自分の実力をより発揮できたといえるだろう。特に児玉は昨年の同ランキングでも2位、タイム差でマイナスを記録していた。

自己タイム1位の早稲田大学・井川龍人、同4位の中央学院大学・栗原啓吾はそれぞれ箱根タイムで16位、20位となった。井川は1区で唯一の自己タイム27分台、栗原は予選会で日本人トップの力走でチーム2年ぶりの出場に貢献したが、今回の箱根では思うような結果を残すことはできなかった。

自己タイム2位の駒澤大学・唐澤拓海、同3位の東海大学・市村朋樹はそれぞれ箱根タイムでも2位、3位となった。28分2秒、28分3秒の自己タイムを持つためタイム差ランキングでは12位、13位となったが、自身の持つ実力をしっかりと箱根路で発揮したといえるだろう。

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