箱根駅伝の名門・中大が10年ぶりのシード権奪回へ意欲 主力の三浦拓朗は西脇工同級生の東京五輪8位の田中希実と巨人ドラ1大勢から刺激

引用元:スポーツ報知
箱根駅伝の名門・中大が10年ぶりのシード権奪回へ意欲 主力の三浦拓朗は西脇工同級生の東京五輪8位の田中希実と巨人ドラ1大勢から刺激

 第98回箱根駅伝(来年1月2、3日)で大会史上最多の95回目の出場となる中大が15日、東京・八王子市の多摩キャンパスで公式会見を行った。藤原正和監督は「学生が掲げる目標は5位。上位校は強いですが、流れに乗れば5位は可能と思っています。最低限、シード権(10位以内)は獲得したい」と、きっぱり話した。

 中大は箱根駅伝で優勝(14回)と出場(95回目)の最多記録を誇る超名門。しかし、近年は低迷し、最後のシード権(10位以内)獲得は10年前の2012年大会までさかのぼる。2016年秋の予選会では次点の11位で落選。大会最長の連続出場記録は87で止まった。1925年、元号で言えば大正14年から脈々とつながれてきた伝統の赤いタスキが途切れた。それでも、中大ランナーは走り続け、戦い続けた。翌年度の2018年大会で本戦に復帰し、15位。その後、11位、12位、12位とシード権まで、あと一歩、あと二歩まで近づいた。

 今季はさらに復活へ上昇気配が漂う。予選会を2位で無事に通過した2週間後の全日本大学駅伝で8位と健闘し、10年ぶりに伊勢路のシード権(8位以内)を取り戻した。箱根路でも、8位となった2012年大会以来、10年ぶりのシード復活へチームのムードは高まっている。

 注目選手のひとりは、三浦拓朗(4年)。1万メートルの自己ベスト記録はチーム3番目の28分20秒13。全日本大学駅伝でも5区3位の力走で3人抜き。シード権復活に貢献した。

 今季、三浦に大きな刺激を与えた同級生アスリートが2人いる。

 同じ兵庫・西脇工高出身で今年の東京五輪陸上女子1500メートルで8位入賞を果たした田中希美(豊田自動織機TC)とプロ野球・巨人からドラフト1位指名された翁田大勢(おうた・たいせい、登録名・大勢、関西国際大)だ。

 「田中には東京五輪の決勝前に『頑張って』とメッセージを送ったら、返信がありました。気遣いに感心しました。そういう気遣いができるから、世界で戦える選手になったと思います」と三浦は感心した様子で話した。

 翁田大勢とは意外なエピソードを明かした。「実はクラスメートでした。ムードメーカーで、いつもクラスメートを楽しませてくれていました。僕は野球は詳しくないのですが、すごいピッチャーだったらしくて…。元クラスメートとして光栄です」と笑みを見せた。

 これまで三浦は箱根駅伝では2年3区12位、3年8区7位。最終学年の今大会に向けて「5区以外の往路を走り、区間賞目指して頑張りたい」と意欲的に語った。

 最後の箱根路。偉大な2人の同級生に負けない走りを見せるつもりだ。

 ◆中大陸上競技部 1920年創部。箱根駅伝には20、24、2017年の3回を除き、すべて出場。優勝(14回)、連続優勝(6回)、出場(92回目)、連続出場(87回)の最多記録4冠を誇る。出雲駅伝と全日本大学駅伝は2位が最高(いずれも3回)。タスキの色は赤。長距離部員は選手39人、学生スタッフ11人。主な陸上部OBは東京国際大・大志田秀次監督、創価大・榎木和貴監督、亜大・佐藤信之監督、立大・上野裕一郎監督、16年リオ五輪400メートルリレー銀の飯塚翔太(現ミズノ)ら。主な大学OBは巨人の阿部慎之助コーチ、亀井義行コーチら。

 ◆三浦 拓朗(みうら・たくろう)1999年12月4日、兵庫・姫路市生まれ。22歳。姫路市立豊富中1年から陸上を始める。西脇工2年時に全国高校駅伝3区18位(チーム6位)。2018年4月、中大商学部に入学。箱根駅伝は2年3区12位、3年8区7位。自己ベスト記録は5000メートル13分41秒05、1万メートル28分20秒13、ハーフマラソン1時間2分27秒。卒業後は大塚製薬で競技を続ける。168センチ、56キロ。

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