ケガから復活した城西大エース・砂岡拓磨、箱根駅伝予選会は「日本人トップ狙う」

 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)の予選会が23日、東京都立川市で開かれる。上位10校が来年1月の本大会に出場できる。埼玉県坂戸市に練習拠点を置く城西大は昨年、予選会を3位で突破し、エースの砂岡拓磨選手(4年)が急成長した。今季も5000メートルの自己記録を更新するなど調子を上げており、予選会も「やるからには日本人トップを狙いたい」と意気込んでいる。(さいたま支局・水野友晴)

精神面成長、櫛部監督も認める勝負強さ

 9月上旬、長野県上田市。雨が突然降りしきる中、城西大男子駅伝部の選手たちは30キロ走を完走した。櫛部静二監督(49)は選手一人一人に声をかけながら、「昨年より選手層は厚い。いい練習ができている」と手応えを感じていた。

 1万メートルとハーフマラソンで駅伝部歴代1位の記録を持つ菊地駿弥さん、5000メートルと1万メートルで同4位の菅原伊織さんは今春、卒業した。この両先輩と並ぶ「3本柱」の残る一角で、チームを支えてきたのが砂岡選手だ。

 東京都青梅市出身。中学校で陸上を始め、聖望学園高(埼玉県飯能市)で力をつけた。全国大会は出場できなかったものの、「攻めの走りができる」と櫛部監督の目に留まった。勧誘を受け、城西大の門をたたいた。

 入部当初は膨大な練習量に戸惑ったが、心肺機能を鍛える低酸素ルームを活用した最新の科学的トレーニングを受け、練習距離も延ばしていった。「新しいことへのチャレンジは 億劫おっくう だったが、櫛部監督のおかげでまずはやってみようという気持ちになれ、可能性が広がった」と振り返る。

 好不調の波がなくなり、フォームも安定。考え過ぎることがなくなるなど精神面も成長し、楽しんで試合に挑めるようになった。

 3年時に初めて予選会に出場すると、全選手中13位で本大会出場に貢献。一時は日本人トップに躍り出た。今年1月の箱根駅伝は1区で7位の成績を残し、櫛部監督は「勝負強い選手になった」と目を細めた。

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