「0.7足分」の攻め裏目…陸上400リレー

 6日の陸上男子400メートルリレー決勝で、金メダルを狙った日本は途中棄権に終わった。優勝ラインを37秒50と読み、38秒16だった予選から各区間のバトンパスを調整。1位イタリアの記録はまさに37秒50だったが、第1走者の多田修平(住友電工)から山県亮太(セイコー)へバトンが渡らず、攻めの姿勢が裏目に出た。 第2~4走者はレース直前、つま先とかかとを左右交互に合わせて歩き、距離を測ってテープを地面に貼る。スタートを切るための目印で、前走者がここを通った瞬間に走り出す。決勝の山県は目印を予選からスタート方向に0・7足分、約20センチ遠ざけた。バトンを受け渡す30メートルのテイクオーバーゾーンで速度が上がり、多田が詰められなかった。 銀メダルのリオデジャネイロ五輪決勝で予選から広げた助走距離は7~14センチほど。今回は「リスクを取る戦い」(山県)だった。練習では一度も失敗しなかったというだけに、バトンパスのシビアさが浮き彫りとなった。(平野和彦)

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