公道での聖火リレー中止、松山市は城山公園でランナー27人が点火セレモニー

 新型コロナウイルスの感染拡大のため、愛媛県松山市では、公道での聖火リレーが中止となり、城山公園でランナー27人による点火セレモニーだけが実施された。無観客で「走らない」異例の形式となったが、1列に並んで「トーチキス」を繰り返し、聖火皿に火をともした。

【聖火リレー写真速報】今日のランナーは?

土佐礼子さん「聖火をみんなとつなぐ幸せ」

ランナーが1列に並んで行われた点火セレモニー(松山市で)=里見研撮影 「アテネから来た聖火を松山でみんなとつなぐことができ、幸せに思う」

 女子マラソンでアテネ、北京五輪に出場した土佐礼子さん(44)は、この日最後のランナーとして登場し、トーチの火を聖火皿に移した後、笑顔を見せた。

 現役を引退後、実業団のアドバイザーを務め、松山市内で家族と暮らす。走ることは今も「生活の一部」といい、各地のマラソン大会にゲストで出場する。

 だが、コロナ禍で大会の中止が相次ぎ、昨年に東京五輪も延期となった。「この状況でスポーツをやっていても大丈夫かな」と悩む一方、「五輪は華やかで、たくさんの感動が生まれる素晴らしい大会。開催に向け、一体感を作ることに貢献したかった」と語る。

気持ち切り替えて笑顔

 ランナーの一人で松山市の野菜料理家やのくにこさん(54)は、公道でのリレー中止が決まった時のことを「福島県から始まった聖火をつなごうと様々な制限を守り、体調管理に万全を期していた。中止と聞いた時は、一瞬言葉を失った」と振り返る。

 それでも式典を終え、「色んな人の思いをのせた火を、次につなげて感動した。晴れ晴れした気持ち。希望の火になってほしい」と明るい笑顔をみせた。

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