オリンピックのために「故障しない脚を作る」…女子マラソン・鈴木亜由子、テスト大会前に語る

 8月7日の東京五輪女子マラソン本番まで4か月を切りました。あっという間に迎えてしまうのだろうという気がしますし、一日一日大事にやっていかなければ、という思いです。

最速の歴史 10秒の壁

無念の名古屋欠場で気づいた、量を走ることの意味

東京五輪に向けて再始動した鈴木亜由子=日本郵政グループ提供 3月の名古屋ウィメンズマラソンは故障で欠場という結果となり、本当に悔しかったです。私は夏のマラソンしか経験がないので、地元の声援を追い風に冬のレースを1本走って、今の自分の力がどのぐらいなのかをタイムではっきりと確かめたかった。

 今回改めて気づいたのは、シンプルに「走る」ということの大事さです。今までは故障を恐れて、強度が高い練習の前後の日は、走る量をセーブするところがありました。でもそれだと、本番に向けて質の高い練習が始まった時に、結局負荷に負けてケガしてしまう。地道に走る量を積み上げ、故障しない脚作りをもっと大事にしようと思いました。

 3月下旬に再始動してからは、練習後のジョグを5~10分増やしたり、休みの日に走る時間を30分増やしたり、小さな積み重ねを始めました。最初は疲労も出ましたが、体が重い中でも動かしていくことで、少しずつなじんできたと実感しています。

 睡眠の質を向上させて、回復力を高めることも大事だと感じました。就寝前に部屋を換気し、お風呂は寝る1~2時間前に入って自然に体温調節するなど、眠りやすくなるために良いと聞いたことは全てトライしています。

 5月には、札幌での五輪テスト大会でハーフを走る予定です。応援してくださる皆さんが「これなら大丈夫だ」と思えるような、元気な姿を見せたいですね。

すずき・あゆこ

 1991年生まれ。愛知県出身。名大4年時にユニバーシアード1万メートルで優勝。2016年リオデジャネイロ五輪5000メートル、1万メートル代表(1万メートルは欠場)。マラソン初挑戦の18年北海道を2時間28分32秒で制し、19年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)2位で東京五輪代表に内定した。

フォローする