松山市での聖火リレー中止決定 代替策なくランナー走れず

引用元:毎日新聞
松山市での聖火リレー中止決定 代替策なくランナー走れず

 東京オリンピックの聖火リレーについて、愛媛県の中村時広知事は14日、松山市内でのリレーを中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う措置で、別会場による代替リレーも行わない。ランナーに走る機会がなくなるのは全国で初めて。同日、大会組織委員会に申し入れ、了承された。

【聖火リレーを見ようと集まった大勢の人たち】

 中村知事は同日の記者会見で「松山市内の感染状況に顕著な減少傾向が見られず、市中感染のリスクが継続している」とし、代替リレーについては「大阪のような(感染リスクを減らして実施できる)大きな公園がない」と断念の理由を説明した。救済策として、同市内を走る予定だったランナー27人を点火セレモニーに招き、一列に並んでトーチで火をつなぎ、聖火皿に点火してもらう予定。

 同市内を走る予定だった聖火ランナーの一人で、アテネ五輪女子マラソン5位入賞の土佐礼子さん(44)は「感染が高い水準で続いているため、中止の判断はやむを得ないと感じる。今後も大変な状況が続くと思うが、聖火が希望の光となることを願っている」とのコメントを発表した。

 同市では3月下旬に繁華街で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生。県内の新規感染者数は、ほぼ連日30人前後の高水準で推移しており、同市内では一部地域の飲食店に営業時間の短縮が要請されたほか、市民に不要不急の外出自粛を求めている。

 愛媛県内の聖火リレーは21、22日の2日間で20市町を巡る計画。松山市内では道後温泉別館飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)から松山城城山公園堀之内地区までのルートを走る予定だった。【中川祐一、斉藤朋恵】

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