駿河台大が12位に躍進 疑心暗鬼だった「箱根駅伝出場」が明確になった

引用元:4years.
駿河台大が12位に躍進 疑心暗鬼だった「箱根駅伝出場」が明確になった

箱根駅伝予選会で前回18位だった駿河台大は今年、12位に順位を上げた。10位で本戦出場をつかんだ中央大との差は1分58秒。やっと箱根駅伝が見えるところまできた。それでも徳本一善監督は「悔しさしかない。筑波がいけてうちがいけないことはないでしょ、とは思ってたんで」と口にした。

筑波大は予選会6位で26年ぶり63回目となる本戦出場を決めた。前回17位からの大躍進だった。筑波大は2011年に「筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」を打ち上げ、15年からは筑波大OBでもある弘山勉監督のもとで力をつけてきた。その11年に徳本さんは駿河台大のコーチとなり、12年から監督として駿河台大を強化している。過去に62回出場という実績がある筑波大に比べると、箱根駅伝初出場を掲げる駿河台大とは事情が異なる。それでも本戦出場をつかむには「筑波に勝つことが大前提」という思いが、徳本監督にはあったという。

エース2人がタイムを稼ぎ、あとは集団で押し切る
予選会では12人がハーフマラソンを走り、その上位10人の記録の合計で競われる。駿河台大の戦略はエース2人を思いっきり走らせ、そのほかのメンバーは一つの大集団で走るというものだった。

ケニアからの留学生であるブヌカ・ジェームス・ナディワ(2年)は、5月の関東インカレ男子1部5000mと10000mの2冠を達成している。そのジェームスには1時間1分で走ることを課した。もう一人のエースである吉里駿(3年、大牟田)の目標タイムは1時間3分45秒。そのほかの10人は1kmを3分5秒ペースで押し切り、全員が1時間5分で走れれば予選会を突破できると踏んでいた。夏合宿を経て、確実に力をつけていることをチームも感じていた。「残りの10人は同じ練習ができて同じ調整ができていた。だから『お前らのうち一人がいけたら全員いけるよ』という流れはできてました」と徳本監督は自信をのぞかせた。

予選会当日、ジェームスが留学生たちの先頭集団に食らいつき、8位で1時間3分26秒のタイムを刻んだ。吉里はレース前、練習を積んで万全の準備を重ねてきたものの、自分の力を出し切れるか不安があったという。しかしスタートしてすぐに体の動きのよさを実感すると、「絶対いける」と自信をもって前半から攻めた。レース後半になるころには気温がぐっと上がり、選手たちの表情も険しさを増した。吉里も14kmを過ぎて昭和記念公園に入ってから走りが苦しくなり、最後は32位で1時間4分30秒でゴールした。後半にペースが落ちたものの、コース沿いからのチームメイトの声援に励まされ、それが気持ちの支えになった。「苦しいときに助けてもらえて、最後のゴールまで1秒にこだわって走ることはできたと思う」と手応えを感じていた。

しかし結果は12位。徳本監督は「こういう暑さはどの大学も対応できなかったと思うんですよ。そんな中でも、うちは粘った方だと思います」と選手たちをたたえた。それでも「ただ、67分かかった選手は本来だったら66分台で走れたよね、というやりきれない気持ちはあります。流れはできてましたから。そこで優劣がつくのはどういうことなのか。さらに分析して、調子を合わせて上げることが来年の課題なのかな」と悔しさをにじませた。

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