4位の井上大仁、自己新でも喜べず 「また目の前で日本新記録」

引用元:毎日新聞
4位の井上大仁、自己新でも喜べず 「また目の前で日本新記録」

 第76回びわ湖毎日マラソンは28日、大津市の皇子山陸上競技場を発着点とするコースで行われ、井上大仁(ひろと)=三菱重工=は2時間6分47秒で4位だった。

【鈴木健吾が日本新でV 初の2時間4分台】

 中盤で仕掛ける積極性を見せた。2時間6分54秒だった自己ベストを7秒上回った。それでも井上は「また目の前で日本記録を出された」と悔しがった。

 東京オリンピック代表の残り1枠を目指した2020年3月の東京マラソン以来、約1年ぶりの42・195キロだった。25キロ過ぎにペースメーカーの選手よりも前に出て、先頭集団から抜け出したが、「調子がいいからいけると思ったけど、自分の力を過信していた」。2キロあまりで後続に追いつかれると、じりじりとペースを落とし「余力が残っていなかった」と言葉をつないだ。

 18年東京の設楽悠太(Honda)、20年東京の大迫傑(ナイキ)に続き、先着を許した選手が日本記録を更新するのは3回目。悔しさをかみしめつつ、「鈴木君の4分台を見て、自分もできるんだという気持ちでやっていければ」と自らに言い聞かせるように話した。

 「まだまだ力不足」と繰り返す一方で、自身2度目の2時間6分台に「ほんの少しずつ地力はついている」と手応えも。日本勢32年ぶりの金メダルを獲得した18年ジャカルタ・アジア大会以降は思うような結果を残せておらず、「もう一皮むけて4分台とかを狙っていかないと、(東京の)次の五輪やその先はないと思う」と強い覚悟を見せた。【野村和史】

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