混迷五輪マラソン!「東京→札幌」変更に続き大会史上初、男女同日開催プラン

 国際オリンピック委員会(IOC)が2020年東京五輪のマラソンと競歩の開催地を札幌に変更する計画に関し、男女のマラソンを五輪では初となる同日に開催する案を国際陸上競技連盟が検討していることが31日、分かった。競歩を含めた計5種目を3日間で実施する2つの案があり、国際陸連は各国・地域の連盟に、どちらの案を望むかを31日中に回答するよう求めたが、日本陸連は同日に送付した質問状に具体的な答えがなかったため、選択しないと返答した。

 IOCが明らかにした東京五輪のマラソン、競歩の札幌開催案に続き、今度はマラソンの男女同日開催案が浮上した。IOCがマラソン、競歩の開催地を東京から札幌に変更する計画に関し、国際陸連がマラソンの男女同日開催を検討していることが分かった。

 日本陸連によると30日夜に競歩を含めた計5種目を3日間で実施する2つの案について連絡があったという。1つは8月7日に男女20キロ競歩、8日に男子50キロ競歩。マラソンを9日に行う。

 もう一つは5種目を7月27-29日か28-30日に実施するもので、いずれもスタート時間を含めた詳細な日程は示されていない。陸上の他の種目は新国立競技場で7月31日に始まる予定で、東京と札幌に分かれて同時に競技が行われる事態を避けられる。

 現在は女子マラソンが8月2日、男子マラソンが同9日など5種目は別の日に組まれている。国際陸連には、日程を短縮することで移転開催の負担を軽減する狙いがあるとみられる。最近の世界大会での男女のマラソンの同日開催は、2017年ロンドン世界選手権で実施例があるが、過去の五輪ではない。

 国際陸連は各国・地域の連盟に、どちらの案を望むかを31日中に回答するよう求めているが、スタート時間などは未定だったため、日本陸連は詳細に関する質問状を送ったが具体的な答えがなかった。そのため、どちらの案も選択しないと返答した。風間明事務局長は「われわれは運営もする。他の国はいいかもしれないが…。大会組織委員会の考えも聞かないと」と話し、別の関係者も「スタートが男女別か同時かも分からない。答えようがない」と述べた。

 国際陸連の案はマラソン、競歩を札幌で行うことが前提となっており、組織委関係者は「国際陸連は先走っている」と批判した。11月1日にはIOCのコーツ調整委員長、組織委の森喜朗会長、東京都の小池百合子知事、橋本聖子五輪相の4者によるトップ会談を開く。東京五輪開幕まで約9カ月。残された時間は少ない。

フォローする