引用元:日刊スポーツ
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視発言について、陸上男子400メートル障害の世界選手権銅メダリスト、為末大さん(42)が8日、自身の公式ホームページで「私はいかなる性差別にも反対します。そして、理事会での森会長の処遇の検討を求めます」と訴えた。
為末さんは「多様性と調和は、ジェンダーギャップで大きな課題があると言われている日本が覚悟をもって発するべきメッセージ」と指摘。一方で、国内社会やスポーツ界は「あまり変わっている印象を持てない」とし、「世界を見渡すと日本だけどんどん遅れていっている印象すらある」と記した。
また「誰もがオープンに議論に参加でき、個人は声を出す勇気を持ち、理想を描ききちんと現実を変えていける社会を作るべきではないでしょうか」と問いかけ、それこそが「本当のレガシーになるのではないか」と持論を展開した。
為末さんは2000年シドニー五輪から3大会連続で五輪に出場し、世界選手権では01年と05年大会で銅メダルを獲得した。【倉沢仁志】