現役引退のアジア大会女子マラソン銀メダリスト「陸上人生の財産」は最下位からごぼう抜きのMGC

現役引退のアジア大会女子マラソン銀メダリスト「陸上人生の財産」は最下位からごぼう抜きのMGC

 2018年ジャカルタ・アジア大会陸上女子マラソン銀メダリストで、昨年12月に現役引退を表明した野上恵子(35)=十八親和銀行=が23日、オンラインで本紙などの取材に応じ、引退を決断した理由や競技生活の思い出を語った。

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 野上はすっきりした表情で「ここまで長く走れると思っていなくて驚きが大きい。応援してくださった方のおかげ」と感謝した。19年の東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で5位になった後から引退の時期を考えていたという。

 所属先の十八銀行は20年10月に親和銀行と合併した。「親和銀行の皆さんからも応援していただいたので、一度は十八親和銀行のユニホームを着てレースに出たいと感じた」との思いから、20年も現役を続けると決断。今月24日の選抜女子駅伝北九州大会を区切りとすることにした。

 廃部したサニックス(福岡市)から06年に十八銀行に加入し、初めて出場したのが同大会。「チームの一員になれたと思えたレース」と思い入れを感じていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、ラストランは実現できなかった。

 兵庫県出身で、中学で陸上を始めた。地元の須磨学園高から実業団入り後、廃部や度重なる故障を乗り越え、18年の名古屋ウィメンズマラソンで自己ベストの2時間26分33秒をマークした。

 もっとも印象に残ったレースはMGCを挙げた。スタート直後に最下位に落ちながら5位に上げた試合について「陸上人生の財産になった」と振り返る。今月末で退社し、兵庫の実家に戻る。今後は未定で「しばらくゆっくりしたい」と話した。 (伊藤瀬里加)西日本スポーツ

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