【箱根駅伝】駒大・田澤廉の評価が低すぎる問題 次々とエースを崩し、他校監督も「やられました…」

引用元:Number Web
【箱根駅伝】駒大・田澤廉の評価が低すぎる問題 次々とエースを崩し、他校監督も「やられました…」

 今年の箱根駅伝の最注目選手の一人が、2年生の駒大エース・田澤廉だっただろう。

 田澤の2回目の箱根駅伝は、エースとして花の2区を任され、1時間7分27秒で区間7位(日本人3位)。田澤にとっても、大八木弘明監督にとっても、それは少し物足りない走りだった。

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大八木監督「もう少し力を出してくれれば、往路も」

「エースとしての走りができなかった。日本選手権が終わって、急ピッチで箱根駅伝に向けてやってきて、最低限は合わせたつもりだったが、合わせ切れなかった。最低限1時間6分台では走らないといけなかったのに、力不足だなって感じました」(田澤)

「やはりタイムがね…。もう少し力を出してくれれば、往路も2位、1位までいけたのかなという感じはします」(大八木監督)

 田澤は15位で受けたタスキを8位まで押し上げている。並の選手であれば、十分な活躍ぶりと言っていい。だが、2区に切り札の田澤を配したからには、ライバル校からリードを奪いたいという目論見があり、その目論見が外れたのも事実。大八木監督の評価が手厳しいのは、高い期待の現れでもあるが、田澤自身の口からも反省の言葉ばかりがついて出た。

 田澤の10000m 27分46秒09という自己記録は、今大会の出場者中で留学生を含めても3番目、日本人トップの快記録だ。日本人学生歴代でも4位に相当する。それだけに、区間記録で日本人選手に敗れたことは、観る側にとっても物足りなさの要因になっていた。

 しかし、我々は、田澤や大八木監督の発言にミスリードされて、田澤の今回の走りを過小評価し過ぎてはいないだろうか……。実際、改めてレースを振り返ってみると、やっぱり田澤はすごかった! と言わざるをえない。

日本人の2年生では歴代3位、2区の駒大記録でもあった

 前回大会に続いて、今回も2区で好記録が相次いだ。それだけに、1時間7分27秒という田澤のタイムが霞んでしまうが、実は、このタイムは日本人の2年生では歴代3位に相当する。さらに、2区の駒大記録でもあった。村山謙太(現・旭化成)が持っていたこれまでの記録を20秒近く更新しているのだ。

 また、前回、今回と2区で好記録ラッシュだったのは、東京国際大2年のイェゴン・ヴィンセントは別として、“集団で走る力”も大きかった。2区は後半に2つの急坂が待ち受ける難コースで、1人で押し切るのはなかなか容易ではない。特に今年は、“向かい風だった”という選手の証言もあるように、集団で走ることのメリットはより大きかったのではないだろうか。

 前回の相澤晃(東洋大→旭化成)は、伊藤達彦(東京国際大→Honda)とともに引っ張り合って区間記録を更新したし、今回も、東洋大1年の松山和希が「他の選手の力を借りられたことが大きかった」と話すように、前半を集団で進められたことが、池田耀平(日体大4年)や松山の好記録につながった。もちろん、相応の力がなければ、その集団から振り落とされることになるが…。次ページは:「落ち着いていこうと思うあまり、遅いタイムで」

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