菓子メーカー内定辞退して現役続行 異色の経歴・吉田がマラソン初V 福岡国際

引用元:毎日新聞
菓子メーカー内定辞退して現役続行 異色の経歴・吉田がマラソン初V 福岡国際

 福岡国際マラソンは6日、福岡市の平和台陸上競技場発着のコースで行われ、マラソン2回目で23歳の吉田祐也(GMOインターネットグループ)が日本歴代9位タイの2時間7分5秒で初優勝した。

 吉田はギアを上げた。ペースメーカーが外れた直後の30キロ過ぎ。先頭集団から抜け出した。「ペースが速くても非常に余力があった。『もう30キロか』って」と涼しい顔。大学限りで引退予定だった異色のランナーはそのまま後続を引き離し、歓喜のフィニッシュテープを切った。

 マラソン2回目にはとても思えない冷静なレース運びだった。参考にしたのは、2017年大会で日本選手最高の3位に入った東京オリンピック代表、大迫傑(ナイキ)の走りだ。序盤から先頭集団の後方左側に位置取りし、他の選手を風よけにして体力を温存。給水も逃さず、勝負どころでのスパートにつなげた。「100%の力を出し切れた。(終盤に)競り合いがなかったことを考えれば非常に良い記録」と喜んだ。

 青学大卒業後は、大手菓子メーカーに就職し、競技から退く考えだった。だが4年で初出場した今年の箱根駅伝で4区の区間記録を更新。青学大の原晋監督から「教え子が出ないのは寂しい。箱根を走れたんだから出てみろ」と勧められた別府大分毎日マラソンで手応えを得たことで、内定を断って競技を続ける道を選んだ。24年パリ五輪が楽しみな新星だ。【石川裕士】

フォローする