東京パラ内定の鈴木朋樹が初優勝 2位に4分42秒差で圧倒「限界を出し切れた」 大分車いすマラソン

東京パラ内定の鈴木朋樹が初優勝 2位に4分42秒差で圧倒「限界を出し切れた」 大分車いすマラソン

 ◇大分車いすマラソン(2020年11月15日 大分県庁前~大分市営陸上競技場 42・195キロ))

 男女それぞれレースが行われ、男子は東京パラリンピックに内定している鈴木朋樹(26=トヨタ自動車)が1時間22分2秒で初優勝した。

 東京への切符を手に入れているからといって、一切手は抜かなかった。鈴木はスタート直後からトップに立ち、5キロ付近から独走状態。後ろを振り返る余裕も見せつつ、2位の選手に4分42秒の大差を付けてゴールした。今季初レースを終えた鈴木は「競技人生で1番ハードなレース。自分の限界を出し切れたし、正直にすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 都内在住で、自粛期間中は食品の買い出し以外は外に出ず、レーサーを用いた練習は7月ごろから再開。ステイホーム中は英会話や読書をして、自らと向き合う時間を過ごしてきた。

 トラックとマラソンの二刀流を目指し、今後はトラックでも出場権獲得を狙う。最近ではスプリント能力向上のために、100メートルの練習も取り入れた。「来年に向けて、足りないところを肉付けしていく。マラソンではリオ大会金メダルのマルセル・フグ(スイス)らと戦えるように調整していきたい」と決意を口にした。

 東京パラの車いすマラソン出場枠は、各国・地域で男女とも最多3名。今大会は世界ランキングに反映され、来夏の東京パラ代表選考に大きく関わる。今季最初で最後の国内レースで、まだ出場権を手にしていない選手にとっては実質的なラストチャンスだった。19年4月1日から21年4月1日まで2年間の世界ランキングで出場圏内に浮上するためには、男子は1時間22分23秒が必要だった。

 東京パラ出場を目指す選手にとって、明確なタイム目標があり、晴天で気候条件もよかった今レースだが、男子でそのタイムを上回ったのは鈴木のみ。まだ出場権を獲得していない選手には、今後代表入りがかなり厳しい状況になった。日本パラ陸連の花岡伸和副理事長(44)は「目標タイムは頑張れば出たはず。かなりがっかりな結果になりました」と評価した。

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