【箱根予選会】順大・三浦龍司が日本人トップの快走「想像以上」…初の箱根路 1区に意欲

引用元:スポーツ報知
【箱根予選会】順大・三浦龍司が日本人トップの快走「想像以上」…初の箱根路 1区に意欲

◆報知新聞社後援 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(17日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地内周回コース=21・0975キロ)

 新型コロナウイルス対策のため無観客の周回コースで行われ、順大は予選会が2018年にハーフマラソンに変更されて以降、最速の計10時間23分34秒でトップ通過を果たした。3000メートル障害日本歴代2位のルーキー三浦龍司が中大・吉居大和らライバルに競り勝ち、男子マラソン東京五輪代表・大迫傑のU20日本記録を更新する1時間1分41秒で日本人トップの快走。スピードを生かし、初の箱根路では1区を見据える。シード校と、7年ぶりの切符を得た専大など予選会通過10校、オープン参加の関東学生連合の計21チームが来年の本戦に臨む。(天候・雨、気温11・6度、北北東の風0・9メートル=午前9時時点)

 ゴールデンルーキーが初のハーフマラソンで実力を証明した。終盤まで日本人トップ集団で勝負の時を待っていた三浦。「細かいペースの上げ下げもありましたが、力まず冷静に」。一人また一人と仕掛ける中、残り1キロ付近でスパートした。上級生らを置き去りにU20日本新記録でゴールに飛び込み「想像以上です」と笑みがこぼれた。

 コロナ禍で入学後すぐには寮生活できず、春先は地元の島根で一人、練習した。夏には予選会のハーフに向けて月間1000キロ以上を走り込み足づくり。それでも初めての21・0975キロに不安はつきまとう。「中盤は差し込み(腹痛)もあって、少しヒヤっとしました」。苦しい時は集団走を引っ張る清水颯大主将(4年)ら仲間を信頼し、リズムを預けてリラックス。「みんなのおかげで出た記録です」と絆に感謝した。

 普段は律義で謙虚な18歳だが根は負けず嫌い。「『トラックだけ』とか『ロードは弱い』と言われたくなかった」と燃えていた。京都・洛南高時代は3年連続で都大路(全国高校駅伝)に出場も1年4区27位、2年1区9位、3年1区21位と結果は出ていなかった。ついに殻を破ったル―キーに長門俊介監督(36)も「良い意味で未知数だった。自信をつけてくれたと思うので、駅伝シーズンも楽しみ」。順大勢では16年リオ五輪男子3000メートル障害代表の塩尻和也(現富士通)以来の日本人トップに期待は膨らむ。

 チームは三浦の激走を筆頭に上位11人が63分を切って歴代最速記録でトップ通過。勢いに乗って11月の全日本大学駅伝に乗り込む。三浦は箱根駅伝を約1か月後に控えた12月の長距離種目の日本選手権(3000メートル障害)にも挑むが「2週間くらいあればトラックと長い距離の体は切り替えられます」と過密日程にも自信を見せる。入学時は箱根6区希望だったが、この日は「1区だと集団の中でリズムをつくって、得意のスパートで勝負できる」とスピードを生かしチームに勢いをつけるスターターに意欲を見せた。規格外の強さを見せる1年生。真価発揮はまだこれからだ。(太田 涼)

 ◆三浦 龍司(みうら・りゅうじ)2002年2月11日、島根・浜田市生まれ。18歳。国府小1年から陸上を始め、浜田東中では全中に3000メートルで出場。京都・洛南高3年時には3000メートル障害で陸上最古の高校記録を破った。順大に進み、デビュー戦となった7月のホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会で日本歴代2位、国内日本人最高、U20日本新、学生新となる8分19秒37をマークして優勝。167センチ、55キロ。家族は母。趣味は映画観賞。報知新聞社

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